ThermoWood J-DECK仕様について


ThermoWoodⓇ J-DECK
薬剤を使用せずに木材の耐久性を大幅に向上させる技術が2001年フィンランドの研究機関VTTで開発されました。212℃の熱と水蒸気をコンピュータ制御した製造技術はThermoWoodⓇの商品名で欧州を中心に外構外装木材として普及してきています。
ThermoWoodⓇはエコロジーで耐久性が高く寸法安定性が良い木材です。日本ではデッキ材からの市場参入が一般的と思われます。
日本向けデッキ仕様をフィンランド大手林産会社2社と打合せし、J-DECKの名称で製造・販売そして普及させていただく所存です。

特徴
・綺麗な板目の欧州産針葉樹(パイン、スプルース)
・自然、環境に優しく、人やペットにも優しい
・寸法安定性が良い
    曲り、反り、ねじれの発生は殆ど無し
    湿度による木材の膨張収縮率は半減
    日割れしにくい
・生産時含水率は5%の乾燥材
・熱伝導率が低く、夏でも冬でも手で触れることができる
・熱帯広葉樹のような経年変化に伴うトゲやささぐれの発生は無い
・ヤニは除去されている
・切削加工、穴あけ、ビス止め・釘打ち、塗装などの作業性の向上
・カビ、腐れに強い
・薬剤を使用していないため、廃材処分方法は、通常木材と同じ(法令、条例に従い処分)

用途
・デッキ、フェンス、屋外家具、物置
・外装木材(特に別荘に最適)
・屋内の水周り、フローリング、サウナ
・その他、構造用材以外であれば用途は自由です。
新規用途をお考えの方はご一報ください。

基本サイズと加工品
・33x95、33x115、33x140mm
・外装木材各種(国内外加工)
・集成材各種(国内生産)

耐久性について
加熱処理木材の耐久性、寸法安定性そして強度は加熱温度と加熱時間により変化します。
ThermoWoodⓇのデータをもとに加熱温度と耐久性について説明します。
耐久性の試験方法と試験結果の評価は欧州規格EN Standardとなります。


EN113
木材の耐久性を研究室で調べる試験方法です。
木材は腐れば腐るほど軽くなります。
木材に腐りやすい環境をあたえ試験前と試験後の木材の「重量減少率」を調べる試験です。
日本にも類似の試験方法(JIS Z 2119)があります。

EN350-1
腐朽菌による重量減少率と耐久性区分の関連を示す規格です。
右上の表はVTTによる加熱処理温度と「腐朽菌による重量減少率」(ウエイトロス率)の関連を表したものです。
耐久性は5種類のクラスに分類されます。

EN350-2
右下の表は、欧州で一般的に使用されている木材を5分類の耐久性にあてはめたもので使用環境にあった木材を選択するための指標となります。
表の各樹種は、無塗装の木材を対象としたクラス分けですが、仕上げには塗装するのが一般的です。
薬剤保存処理木材もEN350-2で評価します。
Class1とClass2が外構用木材となり、J-DECKはClass2の商品です。
残念ながら耐久年数の記載はありません。
 
外構木材の選択
ウッドデッキやウッドフェンスそして木製ガーデンファニチァに使われる木材を外構木材と呼びます。
外構木材は風雨、紫外線、カビ菌そして腐朽菌にさらされるため高い耐久性が要求されます。このため外構木材のPRは耐久性ばかりが言われがちです。
一般的な外構木材は、風通しを良くし、こまめに掃除し、適宜メンテナンスすることにより耐久年数を大幅に延ばすことができます。

当社は2002年より日本にふさわしいThermoWood外構木材の開発を志しました。開発コンセプトは外構木材では忘れられがちな「素材の美しさ」と「日本向けベストサイズの探求」となります。

これからの外構木材の選択肢には、耐久性だけではなく、安全性、美しさ、作業性そしてコストパフォーマンスの良さも考慮してください。そして、可能な限り地球や環境に優しい外構木材を選択してください。


サーモウッド
ThermoWoodⓇ技術
薬剤を使用せずに木材の耐久性を高める研究は1930年代ドイツに始まり、その後、欧米各国でこの種の研究がされてきました。フィンランドのVTTは1992年に加熱処理木材の研究を開始し耐久性のある木材開発に成功しました。研究成果は2001年にまとめられ、フィンランドサーモウッド協会の登録商標となりThermoWoodと命名されました。
J-DECKの加熱処理方法は、ThermoWood技術を利用しています。



ウッドデッキの温もり(アーサーティンバー)